第860回 インパール作戦
太平洋戦争の後期の1944年3月から7月までインド北東部の都市インパールを攻略するために日本軍がおこなった作戦を「インパール作戦」といいます。
しかし険しい山岳地帯や重い装備,大量の雨,マラリヤや赤痢などの感染症の蔓延などにより死者や負傷者が何万人もでました。莫大な犠牲を払うことになりました。もちろん現地調達もうまくいくわけがありません。
「史上最悪の作戦」と呼ばれる『インパール作戦』。
なぜ多くの犠牲を出すことになってしまったのか?
計画を立てるプロセスに誤りはなかったのか?頓挫した時の対策をたてていたのか?
現代の日本の組織論にも通じる問題提起が多くあります。
何かうまくいかないことが起きると,日本人はよく
「水に流そう」
「切り替えよう」
と口にします。
これは日本人特有の考え方で,海外の人からすると理解ができないものだそうです。
彼らは失敗を水に流すのではなく,徹底的に分析し,次の成功へと結びつけようと考えるからです。