#109 今日の学び 〜前向きな面を見つける〜
今日の学びは「雨が降ってもいいことがある。晴れの日でもいいことがある。」です。
仏教に,次のようなお話があります。
あるお寺の前に,いつも泣いてばかりいるお婆さんが住んでいました。
ある日僧侶が話を聞いてみると,
お婆さんは,「わたしには二人の息子がいます。一人は雪駄(昔の履物)を商っています。もう一人の息子は傘屋を営んでいます。雨が降ると,雪駄は売れません。雪駄を商う息子を思うと,かわいそうで涙が出ます。晴れの日は傘が売れませんから,傘を売る息子のことを思うと,かわいそうで泣けてきます。と話しました。
その話を聞いた僧侶は,「それは心の持ち方が悪い。雨が降ったら,傘が売れる。傘屋を営む息子のことを思って,お婆さんも喜んであげればいい。晴れたら,雪駄が売れる。雪駄を商う息子のことを思って,お婆さんも喜んであげればいい。そうすれば,雨が降っても,晴れても,喜ばしい気持ちでいられる」と言いました。
その僧侶の言うとおり心がけることによって,お婆さんは泣いて暮らすことがなくなりました。
この話は,「心の持ち方を少し変えるだけで,自分の人生は悲しいものにもなるし,幸福感に満ちたものにもなる」と言うことを示しています。
そして,「物事の良い意味を見つけて心の持ち方を変え,幸福に満ちた人生を送っていくことが大切だ」と言うことを教えているのです。
それが,充実した人生を送っていくためのコツになります。