#520 今日の学び 〜自分は自分 人は人〜
意見が食い違ったときにはじっくりと話し合うこと。
どういう場合でも、それさえ忘れなければ争いが嫌いでも強く生きていけます。
これは勝ち負けとは無関係です。
強く生きていけるというのは、人と争わなくても自分の納得のいく生き方ができるということです。
自分で自分の生き方を窮屈にする人には、他人を色分けするクセがあります。
「あの人は嫌いだ」「あいつは味方だ」「彼女はA子の友だち」「彼女はB子のグループ」
そんな感じで一人一人を自分に「合う、合わない」「仲間が敵か」と分けてしまいます。
すると、だれのこともわかろうとはしなくなるのです。
自分と合うとか、仲間だと思ってしまえばもう、その人をすべてわかったつもりでいます。
自分と合わないとか、敵だと思ってしまえば、やはりわかったつもりになってしまいます。この場合は、「どうせ話が合わない」というわかり方です。
「争いの嫌いな人」はおそらく、自分のこともわかってくれる人がわかってくれればいいと考えるでしょう。この考え方じたいは少しも間違えではありません。
でもあなたのことをほんとうにわかってくれる人は、少なくともあなたと話し合える人でなければいけません。ただ単に、あなたを味方だと思っている人があなたをわかっているとはかぎらないからです。
そうだとしたら、もう敵とか味方とか、あるいは合う、合わないといった色分けは意味がなくなってきますね。
一番大事なのは、その人とじっくり話し合えるかどうかです。
今の自分をわかってもらい、今の相手の気持ちを知ることができるかどうかです。人と話し合うことは、それ自体が、お互いに相手をわかろうとする気持ちの表れになってくるのです。