#507 今日の学び 〜自分は自分 人は人〜
「マイペースな人」は、口論が嫌いなはずです。
他人と感情的なことばをぶつけ合うことはできるだけ避けようとします。
でも他人と話すことが嫌いなわけではありません。一つのテーマを巡って、おたがいに考えていることを語り合うのは楽しい時間だからです。そのとき、たとえ考えが違っていても、相手が知識も豊富でその知識をベースとして導かれる議論や意見を述べてくれれば、こちらも冷静に話を聞くことができます。それが自分とは異なる意見でも、「なるほど、そういうことなのか」と納得できます。
相手がもし、知識はないのに思い込みだけが強い人間だとすればどうなるでしょうか。
落ち着いた話し合いにはなりませんね。
向こうはすぐに感情的になってしまうからです。
「マイペースな人」はそういうとき、黙り込むしかありません。「この人には、いくら話してもムダなんだろうな」と思って、話題を変えるしかないのです。そのことで、べつに「議論に負けた」とは思わないはずです。
本を読んで知識を得ることが大事なのは、こういったケースに冷静に対応できるからです。
相手がどんなに思い込みが激しく自分の感情をむき出しにしてくるような人であっても、その場の「勝ち負け」に巻き込まれずに済みます。
「ここはまあ、言いたいことを言わせておこう」と笑い過ごすことができるからです。